『ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る』梅森直之編

梅田望夫さんのブログ(たまに覗いてる)で紹介されていた本です。

ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る (光文社新書)

ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る (光文社新書)

理系屋だったせいもあるけれど、そもそも「グローバリゼーション」や「国民」「日本人」等という言葉について深く考えたことがなかったので、たくさんの考えるきっかけに出会える一冊でした。

巻末に質疑応答がまとめられていて、とても興味深い質問と鋭い回答が印象的だったので、抜粋・編集しつつ、引用します。

Q:ネットワークの話ですが、その強弱をどのように評価するのか。
A:大前提として、ネットワークには持続性はない。(中略)しかし、究極的には、ネットワークが重要なのは、それがその後のメンバーの行動に影響を及ぼす限りにおいてです。その後にどれだけの大きなインパクトをもたらすか、これが究極の評価基準であると思う。

ここで本書が終了します。
インターネットの中のネットワークを介する繋がりが身近にも増えているこの頃、「大きなインパクト」を与え・受け合える繋がりがどのくらいあるのか、インパクトを発信・受信していく意識を持ちたいなと思いました。