『ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る』梅森直之編
梅田望夫さんのブログ(たまに覗いてる)で紹介されていた本です。
ベネディクト・アンダーソン グローバリゼーションを語る (光文社新書)
- 作者: 梅森直之
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/05/17
- メディア: 新書
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理系屋だったせいもあるけれど、そもそも「グローバリゼーション」や「国民」「日本人」等という言葉について深く考えたことがなかったので、たくさんの考えるきっかけに出会える一冊でした。
巻末に質疑応答がまとめられていて、とても興味深い質問と鋭い回答が印象的だったので、抜粋・編集しつつ、引用します。
Q:ネットワークの話ですが、その強弱をどのように評価するのか。
A:大前提として、ネットワークには持続性はない。(中略)しかし、究極的には、ネットワークが重要なのは、それがその後のメンバーの行動に影響を及ぼす限りにおいてです。その後にどれだけの大きなインパクトをもたらすか、これが究極の評価基準であると思う。
ここで本書が終了します。
インターネットの中のネットワークを介する繋がりが身近にも増えているこの頃、「大きなインパクト」を与え・受け合える繋がりがどのくらいあるのか、インパクトを発信・受信していく意識を持ちたいなと思いました。