「地球温暖化へ宣戦布告せよ」山本良一氏、語る

山本良一先生(東京大学生産技術研究所)の講演を研修で聴いてきました。
アルゴア氏とも、対談されてます。 http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/report/rpt_32.html
アースやシャークウォーター等の映画や環境問題を取り上げたTVなどで、やばいのは分かってるけれど、どの位科学的にやばいのか…自ら警告推進派(予測よりも温暖化は急速に進行する→早急な対応が不可欠)と立場を明らかにして頂いた上で講演して下さいました。

■序(地球はガン宣告された患者そのもの)
「あなたはがんです。10年放置すれば、全身転移してとりかえしがつかなくなりますよ。」一人の先生から、宣告を受け、信じられないから他の先生に確認して回る。あらゆる先生や権威に訪ねて同じ返答を受けたとき、あなたは放置をやめて、治癒に向けて動き出しますか。
明日から全世界で100%CO2削減をできたとしても、温度上昇は避けられず、50年経ってやっと低下に向かうというような現状。そんな中、京都議定書の−6%目標では、全然生ぬるすぎという科学データ数々。

■気候安定化シナリオ:2℃/450ppmシナリオ始動
そこで、各国(といっても現状欧州+日本)が気候リスクを回避するための気候ターゲット「2℃」として、気温上昇を2℃以下に抑えるために政治的に動き出した。と話は続きます。2℃上昇によって、水不足リスク、マラリアリスクにさらされる人口が一気に上昇する等諸々のデータもあり、危機回避の確率を見積もっても、事態は数字的にやばやばです。だから、確固たる決意をもって、「環境革命」をしなくてはならない。そんな結びでした。
具体的に、私たちが社会的に何ができるのか、「マテリアルのエコデザインの法則」についても、講演がありましたがこれは省略します(研修内容なので)。

■数字的にやばいことがそのまま行動につながるか。
さて。(ここから、私感。。)この問題、データを示されても、行動が伴わないと何らの進展も得られない。(多くの社会問題に言えることだと思われます。)ただデータのみが更新されていくだけの状況に陥ります。だから国家的、もはや国を越えてグリーン運動キャンペーンとか、早々にもっともっと盛り上がらないとだめなんだって! ここで私が焦っても、明日何が変わるわけでもないですが、せめて私自身には変化を起こそう。

【エコ宣言】
1 マイ箸購入
2 環境配慮製品の優先購入(安さでとらない)
3 環境企業の応援(投資等)の検討
4 モノは大切に

さいごに。環境への配慮には、お金がかかります。意識して動かないと、忘れます。
■2050年までにCO2半減のために必要な資金:4800兆円

温暖化地獄―脱出のシナリオ

温暖化地獄―脱出のシナリオ