パリ・ドアノー(ロベール・ドアノー写真展)とマイ箸

日本橋三越にきていたロベール・ドアノーの写真展に行ってきました。初めてみる写真家(といっても、ほとんど知らないから、基本は初めてなのだけれど)でしたが、とても楽しかった!
なんといっても、ユーモアがあります。
そしてパリの人々の”己が幸せ”を満喫している姿の数々…。ドアノー自身の言葉で、「自分は他人の幸せの一瞬が来るのを待つだけだ。幸せな瞬間を再生できる写真は面白い。写真を見た人にまで、想像を膨らませられるものが良い」といったような話がなされてました。

しっかり、幸せを分けてもらいました(^^)v

パリ ドアノー写真集 (1)

パリ ドアノー写真集 (1)

補足:帰り道「マイ箸」も購入★(報告まで)
「地球温暖化へ宣戦布告せよ」山本良一氏、語る - エネルギー向うところ、何もなし。

横浜トリエンナーレ2008レビュー

行ってきました、横浜。
メインの3会場を巡って、感じたことは、「観客を巻き込んだアート」が増えているなぁと。空間に来るだろう「鑑賞者」を想定したセッティングに印象を受けました。鏡や光などは、新たなものの加算が生じて、見え方が無限に存在する。つまり作品は常に流動的になる、とそんな感じでしょうか。
■あ=ら=わ=れ(ケリス・ウィン・エヴァンスとスロビング・グリストル)

※他にも鏡作品やら(これはミケランジェロ・ビストレット 作品名メモ忘れ・・)


以下、一番好きだったアーティストを紹介します。
■存在しない時間と存在する時間(パク・シュウン・チュエン)

和訳:存在しない時間
フィルムの中では、1秒は24のフレームから構成される。それぞれのフレームは一つの写真である。しかしフィルムの1秒では、24のフレームを見ているのではない。フレームの間に存在する空白部分(黒い枠)も見ている。
光は見えるが、闇は見えない。
私はフィルムからこの空白部分を切り取り、つなぎ合わせて別の『フィルム』を作り上げた。(以下省略、展示文より)

みえないものを形にする作業って、こういう風にも出来るんだ!
と純粋に感動しました。その着目点に。短いフィルムが『存在しない』時間のフィルムです。

さらに、パク氏は、壁作品で以下のようなものも展示してます。

人の一生を、歴史の年表のように仕立て上げた作品。
人の「生の線」は、それは始めと終わりで結ぶものではなく、薄い線の上に、濃い部分をのせる手法。「見える」部分があって、その前も終わりも、見えないだけで在るんだぜ と囁かれている気がしました。

トリエンナーレは11月30日まで!
一度買うと2度美味しいです(2回イケます)。お勧め!

トリエンナーレHP:http://yokohamatriennale.jp/2008/ja/
パク氏:http://yokohamatriennale.jp/2008/ja/artist/pak/

INTO THE WILD

実話に基づく一人の青年の壮大な「ラストトラベル」です。

アラスカの冷えた空気が映像から伝わりつつ、
旅の途中は熱い暑い砂漠舞台の旅にまつわる出会いと別れ。

粋なミュージックがさらに「生」をひきたて、
それから がくんと全ての幕が閉ざされます。



私は最後に主人公とかが亡くなる映画を好んでみるな、
とふと帰り道に考えてみました。
(変な意味でなく!)死を意識するのが好きだなぁーと。

多分、すなわち、生きることを意識する瞬間が好きなんだと思う。

Into the Wild

Into the Wild

「地球温暖化へ宣戦布告せよ」山本良一氏、語る

山本良一先生(東京大学生産技術研究所)の講演を研修で聴いてきました。
アルゴア氏とも、対談されてます。 http://www.thinktheearth.net/jp/thinkdaily/report/rpt_32.html
アースやシャークウォーター等の映画や環境問題を取り上げたTVなどで、やばいのは分かってるけれど、どの位科学的にやばいのか…自ら警告推進派(予測よりも温暖化は急速に進行する→早急な対応が不可欠)と立場を明らかにして頂いた上で講演して下さいました。

■序(地球はガン宣告された患者そのもの)
「あなたはがんです。10年放置すれば、全身転移してとりかえしがつかなくなりますよ。」一人の先生から、宣告を受け、信じられないから他の先生に確認して回る。あらゆる先生や権威に訪ねて同じ返答を受けたとき、あなたは放置をやめて、治癒に向けて動き出しますか。
明日から全世界で100%CO2削減をできたとしても、温度上昇は避けられず、50年経ってやっと低下に向かうというような現状。そんな中、京都議定書の−6%目標では、全然生ぬるすぎという科学データ数々。

■気候安定化シナリオ:2℃/450ppmシナリオ始動
そこで、各国(といっても現状欧州+日本)が気候リスクを回避するための気候ターゲット「2℃」として、気温上昇を2℃以下に抑えるために政治的に動き出した。と話は続きます。2℃上昇によって、水不足リスク、マラリアリスクにさらされる人口が一気に上昇する等諸々のデータもあり、危機回避の確率を見積もっても、事態は数字的にやばやばです。だから、確固たる決意をもって、「環境革命」をしなくてはならない。そんな結びでした。
具体的に、私たちが社会的に何ができるのか、「マテリアルのエコデザインの法則」についても、講演がありましたがこれは省略します(研修内容なので)。

■数字的にやばいことがそのまま行動につながるか。
さて。(ここから、私感。。)この問題、データを示されても、行動が伴わないと何らの進展も得られない。(多くの社会問題に言えることだと思われます。)ただデータのみが更新されていくだけの状況に陥ります。だから国家的、もはや国を越えてグリーン運動キャンペーンとか、早々にもっともっと盛り上がらないとだめなんだって! ここで私が焦っても、明日何が変わるわけでもないですが、せめて私自身には変化を起こそう。

【エコ宣言】
1 マイ箸購入
2 環境配慮製品の優先購入(安さでとらない)
3 環境企業の応援(投資等)の検討
4 モノは大切に

さいごに。環境への配慮には、お金がかかります。意識して動かないと、忘れます。
■2050年までにCO2半減のために必要な資金:4800兆円

温暖化地獄―脱出のシナリオ

温暖化地獄―脱出のシナリオ

有機栽培ぶどうのおいしいワイン。を愉しむ

今朝外に出た瞬間、金木犀の香りがしました。
大好きな秋の香りを満喫して、今の部屋に引っ越して1年が過ぎたのだなぁ、としみじみ。
久々にほぼ定時で終了し、パンと牛乳を近所のスーパーで買おうと立ち寄ったら、レジの手前でサントリーの新商品「有機栽培ぶどうのおいしいワイン。」を発見。ちょうど「十勝カマンベールチーズ(切れてない)」をかごに入れていた手前、ついつい手が伸びてしまいました。
なんともいえない庶民派組み合わせだけれど、かなりいい感じで酔ってます。調子に乗ってタケノコの里に手をつけ始めました。

ワインといえば、開高健さんの『夏の闇』の中で、「それとね、美味いパンさえあれば、ぶどう酒にさかなはいらないということ。」の台詞をつい思い出します。この小説は、食べ物も含めて描写が艶めかしくて、葡萄酒によく合います。おススメ。

夏の闇 (新潮文庫)

夏の闇 (新潮文庫)

元気の逆輸入

『向う光、出る光』(ダイアリートップ画)を描いて、それを同じ空間にいる人達とシェアしたり、こうやってネット上でアップしたりして気づいたことがあります。

それは、元気の逆輸入。


描いているときも、もちろん好き勝手に色をのせたり、個人的な至福の時を過ごしているわけですが、それはそこで完結するもの。けれども、出来あがったものの発表を通して、外からの刺激(多くは感想)を受け取ることによって新しい影響をたくさんもらえます。

「絵を見て元気になった」と言われれば、私自身が元気になる。
「黄色のほわほわ感が好きだ」と言われれば、黄色い部分が愛しくなる。


一枚の絵を通して、こんなに元気や勇気をもらえるなんて、すごい。
自分では元気がでるように最初描いてるわけでないけれど、結果として「元気」を与えられるものを生産していて、それを他から受け取ることで、自分が元気になるとは。


なんて嬉しい、これは「元気の逆輸入」現象と名付けよう。

水彩画を習う

先月、3回のワークショップで真砂秀朗さんに水彩画を習いました。

水彩画でもやろうかなとネットサーフィン中に偶然真砂先生の「HIKARI NO TAKI」http://www.awa-muse.com/gallery/colors1-17.htmlという絵に出会い、魅せられ、調べるとなんと真砂先生が講師の短期ワークショップが開催されるということで、思わず申し込みました。

もともとミュージシャン(インディアンフルート奏者)とのことで、随所に演奏を入れたり、実際にインディアンの方が使用していた見たこともない楽器を触ったり、演奏したり。

「みえないけれど、さわれないけれど、そこにあるイメージを捕まえて、それを紙に落してみえるものにしていく」そしてイメージの共有化を通して、なんか共感するものを得ていく・・そんなアートな3日間を過ごしました。

何を隠そう、ダイアリートップの画像が、私自身の作品です。
タイトルは「向う光、出る光」です。
一つの「何処か」へ、色々なものが集まって向かうと同時に発出されるエネルギーみたいなものをイメージして描きました。

ワークショップの皆さんから頂いた感想は、
・色使いがジェリービーンズのよう
・なんといっても明るい
・元気が出てくる
・花にも見える、人にも見える 等々

私はすっかり水彩画にはまってしまって、こまごま描いたりしています。何か感じるものがあれば、嬉しいです。感想とかもぜひ。作品は少しずつ紹介できればと思ってます。

かなり大きい絵(56×76cm)ですが、気合いで部屋に飾ろうと思います(笑)。
額縁を探しに行かないと。

真砂秀朗先生HP: http://www.awa-muse.com/menu.html
[rakuten:book:11185760:detail]